評判はペイトン・マニングを超える超エリート、安定した即戦力プロスペクト。これほど弱点の無いプロスペクトも珍しい。アメリカのスカウトはみんなラックに惚れています。すでに「殿堂入り間違い無し」と言っている評論家までいます！12月にスタンフォード大でラックを取材する機会がありました。その時、選手達だけの自主練習を行っていました。NCAAルールでコーチ陣が仕切っていけない練習でしたが、先輩ラックは完全なコーチ役でした。リーダーシップ、カリスマ、オーラのある人気者と言う印象。その後の単独インタビューでじっくりと話しをしましたが、謙虚で頭の良い、さわやかな大人っぽい青年でした。スタンフォード大と言えば 、ジョン・エルウェイですが、ラックはエルウェイぐらい走れ、肩が強く、より正確なコントロールを持ち、ジョー・モンタナぐらいの勝負センスを持つ選手と言われています。アメフトIQもペイトンを超えると言われているラックですが、本当に20年後には殿堂入りしているかもしれませんよ！だから全体一指名権を持つコルツは「ペイトンと縁を切るべきか・・・」と今悩んでいます。

現役NFL選手にたとえると：（もっときれいな球を投げる）ペイトン・マニング

■ロバート・グリフィンⅢ、QB、ベイラー大

身長185センチ、体重99キロ

AP Images/Michael Conroy

　2011年ハイズマン・トロフィーを獲得した、超エリートのプロスペクト。ラックよりも可能性は高いと言うスカウトもいます。肩が強く、コントロールも良い。マイケル・ビックにも負けない俊足。多くのスカウトはグリフィンを「第2のキャム・ニュートン」と呼んでいますが、ニュートンより足が速いが、身体は大きくないので、どっちかと言うとビックに似ているかもしれません。身体が大きくない分、スカウトの間では怪我の心配があると言っています。

現役NFL選手にたとえると：（右投げでもっと正確なパスを投げる）マイケル・ビック

■マット・カリル、OT、南カリフォルニア大（USC）

身長197センチ、体重135キロ

AP Images/Michael Conroy

　去年カウボーイズに一巡指名されたタイロン・スミス＆2008年にファルコンズに指名されたサム・ベイカーに次いで、過去5年で3人目のUSC出身一巡指名ラインマンになると言われています。先輩スミスよりも実力が上。大学時代にスミスがRTで起用された理由はカリルがLTだったからなんです。今すぐにでも、チームを問わずラインの即戦力。

現役NFL選手にたとえると：（もう少し体重が増えれば、ジョー・トーマス）

■モリス・クレイボーン、CB、ルイジアナ州立大（LSU）

身長183センチ、体重84キロ

AP Images/Bill Haber

　LSUをナショナル　チャンピオンシップに導いたエースCB。チームメイトのタイラン・マシューの方がメディアには騒がれましたが、クレイボーンの方が安定した即戦力と見られています。先輩のパトリック・ピーターソンほど派手ではないのですが、ピーターソンを超える選手と言われています。スピードもあり、フィジカルなプレイヤー。

現役NFL選手にたとえると：（あともう少しで）ダレル・レビス

■ジャスティン・ブラックモン、WR、オクラホマ州立大

身長185センチ、体重96キロ

AP Images/Gary A. Vasquez

　デズ・ブライアントの後輩。もの凄い数字をNCAAで残した即戦力エースWR。去年は113キャッチ、2010年には110キャッチ、1,782ヤードを記録しました。ラリー・フィッツジェラルドぐらいキャッチ力があると言われていますが、A.J.・グリーンや、カルビン・ジョンソンほどのスピードはないので、超エリートではないと言われています。

現役NFL選手にたとえると：（もう少し爆発力のある）アンクワン・ボールディン

さて、ドラフト上位5位指名のチームは次の通り：

１）コルツ

２）ラムズ

３）バイキングス

４）ブラウンズ

５）バッカニアーズ

　第1ピックでラックが指名されると考えて、2、3位指名のラムズとバイキングスはおそらくQBを指名しないので、グリフィンⅢはブラウンズに指名されるでしょう。そうなると6位指名のレッドスキンズはどうQBの穴を埋めるかが注目されます。はたしてペイトンを獲得するでしょうか？コンバインは今週末とは言え、ドラフトまではあと2ヶ月以上あります。待ち遠しいばかりです!!