グロービス経営大学院研究科長ジョン・ベックが語る 〜私の愚かな失敗とそこから得た学び〜 Vol.4 勇気を持ってNOと言おう | GLOBIS.JP
自分の直感をどこまで信じられるか
私には社内のプロジェクトが与えられ、その後数カ月は続けてプロジェクトに関わりました。しかし、社内のどのディレクターも私と一緒に仕事を行うことを望んでいませんでした。
誰がNFL 2012ドラフトの最初のピックを取得します結局、クライアントのビジネスは開始されましたが、業界のメディアからは、最悪のアイデアと酷評されました。コンサルティング会社は、その最悪のアイデアに関わった企業として名指しで批判を受けました。ビジネスが開始されてから数カ月後のことです。さらに重要なニュースが飛び込んできました。なんと、ジョイントベンチャーのマネージメントチームが、偽って二重帳簿をつけていたことで、起訴されたのです。
私がプロジェクトに携わっていた間、いつもどこかに問題があるような奇妙な印象を感じていました。「何かにおうな」という感じです。ただ、それがなんであるか分かりませんでした。その問題が発覚したために、社内での厳しいまなざしから突如解放され� ��こととなりました。私は再び仕事をすることができるようになったのです。
あなたが単独で行うことができますQBドリルビジネスを開始してからわずか1年後に、ジョイントベンチャーは閉じられました。誰もがそのプロジェクトは無駄な投資だったと考え、社内の多くの人(CEOを含む)が私の元を訪れ、私に行った対応について謝罪し、もっと意見に耳を傾けるべきだったと、言ってくれました。
私は会社にそれほど長く留まることなく退職しましたが、一緒に働いていた人たちとの友人関係は残りました。12年後に、会長(プロジェクトを辞める決意をしたときに私のキャリアに忠告を与えてくれたかつてのCEO)の「シニアアドバイザー」として指名されました。彼とは、書籍を共同で執筆するほどの仲です。
トップ25のNFLファンタジーフットボールドラフトでは、ピックアップかつてハリウッドスターのボディーガードを務めたギャビン・デ・ベッカーは、その著書"The Gift of Fear(恐れという贈り物)"の中で、私たちが直感的に何かが不自然だと感じたときの対応について語っています。薄暗くても歩き慣れた道であれば恐怖感を感じることはないでしょう。しかし、ある晩、同じ状況の道にも関わらず、突然、違和感を覚えたとします。そのようなときには、その感覚に十分注意を払う必要があります。その感覚を打ち消そうとしない方がよいというのです。彼は、私たちが意識的に処理できる物事以上に、脳は潜在意識の中で多くのことを処理しているからだと忠告しています。違和感は、危険な状況を察知した情報に基づいているかもしれず、そのような感覚にも注意を払うべきなのです。
教訓:仕事の中で、家庭の中で、そして人生の中で、私たちは自分の想いと周囲の期待との間で、妥協を迫られます。妥協点のほとんどは、おそらく正しい判断であり、良い選択であったことでしょう。社会の一員である以上は、必要な部分なのです。しかし、忍耐すべき一線を越える何かを感じるならば、軍隊で単に命令に服従するように意思決定するのは、最高の解決策ではありません。ときに、もっとも倫理的であり、正直であり、安全な行動は、単純に「No(できません)」と言うことなのです。そのような発言をすれば、周囲の人たちの感情を害し、怒らせるかもしれません。仕事を失うことになるかもしれません。しかしそれは、「自分自身に正直であること」を守ることであ� �、自分の考えや夢にも正直な態度かもしれません。そして、あなたが伝える「No」という言葉は、社内で起こりうる最高の出来事になるかもしれないのです。
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